ひつじの説明書。

ーヘルス・本・イギリスのいろいろを発信ー

自分の弱さを認めること。


先日インタビューしていただく機会がありました。

自分の話をインタビューしてもらうなんて、めったにないことですから見つけてくださったインタビュアーの方々にはほんとうに感謝しています。

 

じつは自分の病気のことを誰かに話すのは、苦手でした。

話すことで「自分が弱い」「一人では生きていけない」「劣っている」と自分でレッテルを貼ってしまうのではないかと心配していたからです。

 

発症当時は、とにかく病気を寛解まで持っていくのに必死でした。

とにかく「弱い人」と見られたくなくて、病気のことも話さず、知られていても普通に生活できるよと装ってばかりでした。

しかし、そうすればそうするほど身体はいうことを聞かず…。

わたしが目指している方向から、反対の方向へ進んでいくばかりでした。

 

そんな落ちていくばかりのわたしを止めたのが、「自分の弱さを認めること」

弱いと認めたうえで、弱いなりにできることはなんだろうと考えました。

体調はその日その日で違うので、その日今できる精一杯のことをしようと。

そう考えるようになってから、すごく生きやすくなっていきました。

 

いつも背伸びばかりしていた自分が、いまの自分に合っているものをチョイスできるようになり、体調をコントロールしやすくなったんです。

今までは本当に自分のことをよく分かっていなかったとおもいました。

 

今回のインタビューも、以前のわたしだったら断っていたとおもいます。

「SLEの病気の人」として覚えられたくない、とおもっていたからです。

でも弱さを認めたことで、今できる自分の可能性について考えられるようになりました。

 

わたしは人の役に立てることがしたい、とずっと模索していました。

よく考えたら、このインタビューを受けることもそれにつながるのではないかと。

体験談を見て、こういう経過もあるんだとか、こういうこともできるんだとか、こういう考え方があるんだとかとか。

 

いろいろなことを感じてもらうことで、その人が生きやすくなったり、安心したり、勇気が湧いてきたりしたらいいなとおもっています。

自分のどうしようもない経験が誰かの役に立つのであれば、こんなに嬉しいことはありません。

 

お時間があるときに、読んでいただけたら嬉しいです。

 

インタビュー記事はこちら