ひつじの説明書。

ーヘルス・本・イギリスのいろいろを発信ー

難病をもちながらも、外国を旅する

外国を旅することを夢見ていた発症当時

SLEを発症したのは、6年前。

6年前の今日、わたしはステロイドの副作用で幻覚や幻聴がでており、精神科の急性期病棟に入院していました。拘束具を手足と胴体に付けられたまま、点滴をされていたとおもいます。

あのときカラダを動かせなかった反動からか、退院したら世界中を旅するんだ!なんておもってたりして。

そんなことを考えながらも、退院したらそんなうまいことはいかなくて、体調不良の波を経験し、どんどん自信がなくなっていき時間ばかりが流れてしまいました。

夫のふるさと、イギリスもきて住んでみたものの、英語の壁や文化のちがいに戸惑い、楽しいと期待していたはずなのに、どうにも自分の場所とも思えず、自分のやりたいことやいたい場所があいまいになってしまいました。

突然訪れたチャンス!

そんな、ある日チャンスが!

わたしの年齢は転職ブームなのか、友人のほとんどが転職していき、その中の一人がイギリスに遊びに来てくれるというのです。

そして、どこか旅行に一緒に行こうと誘ってくれました。

最初は、去年再燃しているので、疲れすぎたらまた全身痛で動けなくなるんじゃないかとか、友だちは英語が話せないのでプレッシャーやストレスがいつも以上にかかるのではないかとか、いろいろ考えていたけれど、これを逃したらここから進めないと感じて行くことを決めました。

行くまでは不安しかない

行くことを決めてウキウキしていましたが、話を進めるうちに不安が…

どれぐらい1日で動けるのかとか、緊急の薬とかも持っていくべきかとかとか、わたしの英語がが通じなかったらどうしようとか。

今までは夫に頼れましたが、今回は友だちと一緒。

高校からの付き合いで、病気の理解があるといっても、やはり迷惑はかけたくないとおもい、体力をつけておこうとか、旅行先のことをたくさん調べておこうとか、いろいろ考えていました。

でも友だちから、プランは決めすぎず、ゆったりいこうよと言われ、1日ひとつ達成したい目標だけ決めてあとは、ノープランで行くことにしました。

エディンバラへ女2人旅

友だちが日本からきて3日間我が家へ滞在してから、エディンバラへ向かいました。

わたしは緊張していたのか、あまり眠れず、寝不足の状態で向かったので体調は最悪。

行く前の日に、夫に「わたし行かない方がいいかも」なんて、弱音を吐いてました…

でも、友だちがかなり気遣ってくれて、荷物を持ってくれたり、毎日かならずホテルで2~3時間昼寝の時間を取ってくれたりして、なんとか体調は持ちました。

結論、めちゃくちゃいい旅になりました!

パーフェクトではないけれど、エディンバラ城、カールトンヒル、国立博物館、公園でピクニック、バグパイプのおじさん、路上でフィッシュアンドチップス、ディーンビレッジ、ゴーストツアーなど、やりたいことはすべてできました!

友だちには感謝しかありません。

たしかに、旅行後の疲労はありますが、それよりも旅行に行けた達成感と、英語を使っていろいろなこと経験できた自信が得られました。

難病があるというだけで、後ろ向きになっていた気持ちが、前を向けるようになり、もっといろいろなことに挑戦したいとおもえるようになりました。

怖かったけど、決断してよかった!

チャンスを逃さなくてよかった!あきらめなくてよかった!といまではおもえます。

今後もいろいろなことに挑戦して、失敗や成功を繰り返している姿を持病のある方に見てもらって、背中を押せたらなとおもいます。

エディンバラのことや、注意したことなどは、次回以降ゆっくり書いていきます。

ひとまず、無事帰ってこれてよかった~^^