ひつじの説明書。

ーヘルス・本・イギリスのいろいろを発信ー

まわり道の先にあるもの。


先日SLEの方たちの「まわり道」を取材しているdetour_s_sleさんから取材を受けました。

 

SLEを発症した経緯やそこで変わった考え方、将来のことなど、さまざまなことを聞いていただき、答えていくうちにほんとうに一本道ではなかったんだなと実感してしまいました。

 

人生のなかでは、思ったように一本道を歩いて到達するということが少ない気がします。どこかで失敗したり、挫折したり、そこで立ち上がってまた歩き始めたり。

ストレートに一直線で行けたらそれはそれでかっこいいけど、挫折したときに感じる感情や歩き始めるときに決意した思いなどを経験することはできません。

まわり道した分、得るものはたくさんあるとおもうんです。

 

またアニメの話になってしまうのですが、わたしの好きな漫画・アニメ「HUNTER×HUNTER」で主人公ゴンの父・ジンが息子に言うセリフのなかで印象に残った言葉があります。

 

道草を楽しめ、大いにな。ほしいものより大切なものがきっと転がっている。

 

なにか達成した結果よりも、そこに至るまでのまわり道で何を得るか。

そこには人生で大切なものだったり、未来に生かせるヒントがあったりします。

まわり道は予定外かもしれないけれど、実はそこが物事の本質だったということもあるでしょう。

 

わたしは母ががんになった際にがんに効く自然療法をたくさん調べて、実践しました。母には効果がなくて無駄だったとおもっていたのですが、その後その知識はわたしの病気回復に役立ちました。また、わたしが療養中に失敗したり、挫折したりしたことで、より生きやすい考え方に気付くことができ、いまではヘルスコーチでほかの方のサポートにも生かされています。

 

「まわり道」をすることは、より学ぶ機会が増えること。

より厚みのある人間になれること。

 

「まわり道」。大いに楽しんでいきましょう。