ひつじの説明書。

ーヘルス・本・イギリスのいろいろを発信ー

相手は自分をうつしだす鏡

 

ストレスの原因で多いのが、人間関係のトラブル。

旦那さんや子供、両親、親戚、同僚、上司、取引先の相手、友人、近所の人など…わたしたちが生活していくうえで、さまざまな人間関係があります。

 

先日、友人から夫婦関係について相談を受けました。

旦那さんが子育てに参加してくれない、子供に対して厳しい口調で話している、旦那さんに対していつも怒鳴っているなど、夫婦関係が冷え切っており、離婚も考え始めたとのこと。

とても悲しい話でしたが、よくよく聞いてみると、うまくコミュニケーションができてないのではないかと。

夫婦で話す際、お互い感情的になってしまい、本当の気持ちが伝わっていないのではないかといった印象でした。

人間関係ではよくあることですよね。

相手に嫌悪感や警戒心を抱くと、相手に対して悪い思い込みが大きくなっていき、「絶対わたしのことを嫌いだ」とか、「絶対わたしのことこうおもってる」とか…

でも案外、全然違うことを考えていたり、全然違う認識だったりすることが多いのです。

 

たとえば、旦那さんはもしかしたら子育てに参加したいけど、子供との接し方がわからないとか、本当は奥さんにもう少しかまってもらいたいとか。

 

旦那さん本人でも気づいていない本心が、隠れていることもあります。

お互いに冷静な話し合いの場を設けたり、第3者を入れて話し合ったりすることが、大切なのではないかとおもいました。

 

また、お互いがきつい口調で話すのも効果的ではありません。

もし、とつぜんケンカ腰、怒り口調で、「それやって!」といわれたら、みなさんはどのような反応をしますか?

「怖い!」「身構えなきゃ!」といった反応をする方が多いとおもいます。

 

相手は、自分の姿を映し出す鏡。

人間は、相手に影響される生きものです。

近くにいる人が笑顔であれば、こちらも笑顔になりますし、怒っていれば、こちらも緊張します。

 

相手の態度を変えさせるのは、まず難しい‼

なので、まずは自分を変えていきましょう。

 

相手にやさしく接してほしいのであれば、こちらもやさしい雰囲気を出す。

相手にリスペクトしてほしいのであれば、こちらも相手をリスペクトする。

 

たとえば、家族間だと一緒にいるうちに口調がきつくなったり、リスペクトしなくなってきたりしますが、何かしてくれたら「ありがとう」を欠かさず言う、何かしてほしいときは「お願いします」と丁寧に頼むなど、家族間でも相手を尊重するように心がけることが大切だとおもいます。

 

じつは、これは義実家で教わったことで、義実家や夫に頼むときは「Please」をかならず付けます。あと夫に頼むときは「~やって!」といったら基本やってくれず、リスペクトが足りないと怒られます。また、やってくれたときは「ありがとう」や「Thank you」と言わないと指摘されます。

 

いや、しつけか!とおもいましたが、この習慣ができてから夫婦関係が変わってきた気がするのです。わたしが感情的にならず、相手を丁寧扱うほど、相手はそのとおりに返してくれます。

 

わたしも以前は、相手をがんばって変えようと思っていました。

夫や上司がきつく当たるのは、そういう性格だからだ!とかね。

でも、案外わたしがきつい口調だったり、上司に対して警戒心や緊張感を持っていたりして、それで相手も同じような態度になっていたのかもしれません。

相手を責める前に、まずは自分はどんな表情、どんな態度、どんな行動をしているかなって振り返るのも大切だなとおもいます。

 

人間関係に悩んでいる方は、まず自分から変えていきましょう!